家族と触れ合いましょう！あぁすまざぁの八鍬裕子さんインタビュー

元々、私はリフレクソロジストをしていたんですが、そのリフレクソロジーの指導をしてくださる先生が、ベビーマッサージの協会を作ることを目指していたんです。

その方から、イギリスに行ってベビーマッサージのことを学びながら協会設立の準備をしないかと誘われたんです。でも、当時の私は子育て中だったこともあり、イギリス行きは断りました。そして、協会設立後の第一期生として、ベビーマッサージを勉強して資格を取ることにしたんです。

当時は、まだまだベビーマッサージという言葉自体が無名だった時代でしたが、私も子育て中ということもあり、とっても興味がある分野でした。

その後、ベビーマッサージの資格を取って、仙台で活動を始めました。

そうですね、あまり宣伝とかはしなかったので、ひっそりとやっていました(笑)

私が始めた2004年頃は、ようやく産婦人科でもベビーマッサージの大切さが認知されてきたような頃でした。だから産婦人科の助産師さんのような方が資格を取りに来たりもしていました。

だから、仙台では先駆けと言ってもイイかもしれませんね。実は私、OH!バンデスにも出たことがあるんですよ(笑)

宣伝のやり方が下手なんで、目立たなくなってしまいましたね(笑)

でも、そうやって最初はママたちに、個別に教えていました。そして、その中のある方から、大河原にある助産院を紹介していただいて、そこで教えるようになりました。

そうです。生まれたばかりの赤ちゃんって、寝てるだけで何もできないですよね？それが1年間で体重が3倍にも4倍にもなって、歩けるようになるわけです。

もし、これが大人の体に起きたら怖いですよね？体重が3倍4倍になったらどうします？(笑)

放っておいても、足が速くなったり、重い物を持ち上げられるようになったりしないですよね？

それくらい、筋肉や体の色んな部分が、目まぐるしく変化している時期なんです。

だから、赤ちゃんの時期に、ちょっと手助けするかしないかが重要なんです。そして、その中でも最も大切なのがスキンシップなんです。

でも、今のママたちは、教えないとスキンシップをしないんです。おんぶ紐を使って赤ちゃんをおんぶするのもカッコ悪いなんて言っちゃうんです。

抱っこしたりおんぶしたりしたら、家事だってできないってなっちゃうんです。だから、ベビーベッドで寝かしたままほったらかしにしちゃうんです。

大人だって、一日中ベッドで寝ていたら、体は発達しないですよね？

スキンシップの中で、赤ちゃんの体も健全に発達することができるんです。だから、スキンシップはとっても重要なんです。

指ヨガは沖ヨガという日本でも大きなヨガの団体で習いました。

きっかけは個人的に通っていた、町のヨガ教室だったんです。

実は私は以前、股関節の手術をしたことがあるんです。今でもその影響で、あぐらがかけないんですが、それを見たヨガ教室の先生から、指ヨガを勧められたんです。そこで、沖ヨガの中でやっている指ヨガのインストラクターの資格を取得しました。

でも、資格をとったものの、そのままほったらかしだったんです。

ベビーマッサージを広めたかったので、指ヨガの指導や講座なんて一切やってなかったんです。

ところがベビーマッサージの受講者を増やしたくて、メンバーになったパワフルウーマン※で、指ヨガを勧められたんです。

公民館の講座に来るのは、おじいちゃん、おばあちゃんばかりだから、ベビーマッサージが必要な人は来ないですよと言われてしまいました(笑)

だから、指ヨガにも力を入れて、やるようになったんです。

赤ちゃんや、ママをターゲットに考えていたんですが「公民館には赤ちゃんなんて来ないわよ！」って言われて、年配の方に喜ばれるものは何かないのか？ってなった時に指ヨガをやることになったんです。

本当はベビーマッサージの方もアピールしたいんですが、おかげさまで指ヨガが好評です(笑)

子育て支援のプログラムの一環として、長い間、呼んでいただいている保育園が4つほどあるので、それぞれ年数回、講座をやっています。

そして、普段は、子育てママにもベビーマッサージを教えています。

また、指ヨガの講座も好評なので、公民館などでやっています。

やっぱり、子育てに悩んでいたママから、“夜泣きが減ったんです”とか“便秘が無くなったんです”とか“笑うようになったんです”なんてことを聞くと嬉しいです。

あとは、子育てに自信が無かったママが笑顔になって、自信が付く姿を見るのも嬉しいです。

ママの中には“私はこの子に何をしたらいいんでしょう？”なんて聞いてくる人もいるんです。でも、やることってミルクを上げておむつを替えて、笑顔を見せてあげるだけですよね？

そんな自信の無いママが、いい顔に変わっていくのを見るとやりがいを感じます！

今の若い人たちが、私の話をどこまで聞きたいと思っているかは分かりません。でも、望んでくれる人がいるなら、その人のために惜しみなく何でも伝えて、役に立ちたいです。

私はこの仕事で”数十万円稼ぐぞ！”みたいなガツガツした気持ちは無いんです。そういう気持ちは、来てくれる人に伝わっちゃうと思うんですね。

だから、講座やサロンに来てくれる人の役に立つことだけを目指して、続けていきたいです。

とにかく人とふれあって欲しいです。特に家族とはスキンシップが大切です。

言葉だけでなく、ハグや体にタッチして欲しいです。人前ではしなくても良いので、家の中だけアメリカンみたいな家庭を作って欲しいです。

「家族は触れ合おう！家族はハグし合おう！」ですね！